平成28年度総会ならびに講演会を開催

活動報告

 【総 会】
 日 時:平成29年4月2日(日)  10:00 ~ 10:40
 場 所:木島病院 体育館

 ISTの平成28年度総会が標記の通り開催されました。司会進行の西川理事(総務部)より開会宣言が行われたあと、定足数の確認が行われ、出席会員49名、委任会員15名の計64名、会員総数80名であり過半数に達しており、総会は成立する報告がありました。
 はじめに、北岡会長からの挨拶とともに会員への本年度活動に対する感謝の言葉がありました。その後、本日、総会ならびに講演会へご出席いただきました石川県スポーツ指導者協議会会長で本会顧問の毛利達彦様(金沢市文化スポーツ局スポーツ振興課 課長)よりご来賓挨拶をいただき議事に入りました。

 議事では、まず田中理事(総務部長)より平成28年度事業報告(別紙参照)が行われました。続いて宮川理事(会計)より平成28年度収支決算報告が配布資料に沿って説明され、河合監事より監査報告があり、拍手多数で承認されました。
続いて平成29年度事業計画案(田中理事・別紙参照)、平成28年度予算案(宮川理事)の説明が資料に沿って行われ、活発な質疑応答の後、両議案ともに拍手多数で承認されました。
 議事は役員の追加にうつり、田中理事より説明があった後、新役員として吉本真樹理事が拍手多数で承認されました。新理事となった吉本理事より就任の挨拶があり、この議案は終了しました。
 引き続き、平成28年度10月より理事会にて承認された「準会員」について田中理事より説明があり、拍手多数で承認されました。
 会員の皆様のご協力によりスムーズに議事が進行し、司会の西川理事より閉会宣言が行われ平成28年度総会は終了しました。

【講演会】
日 時:平成29年4月2日(日)  11:00 ~ 12:30
場 所:木島病院 体育館
演 題:スポーツ選手のCARRIER TRANSITION 
    -バレーボール選手のセカンドCARRIER-
講 師:加藤 陽一 氏  PFUブルーキャッツ・コーチ

 今年度の講演会は、バレーボール選手時代には東レ・アローズからイタリアセリエАの強豪シスレー・トレヴィーゾ、そして、JTサンダース等でプレーされ、全日本チームのメンバーとしても活躍され、その後、女子バレーボールチームの久光製薬スプリングスのコーチを歴任、2016年より石川県のPFUブルーキャッツのコーチとして指導されている加藤陽一氏を講師としてお迎えしました。
本会会員はもちろん会員外(学生・看護師〈スポーツナース講習会受講修了者〉)の参加者もあわせて55名が聴講しました。
 
 冒頭では、海外(セリエА)での活動について、またその後、日本に帰って来た理由を話され、日本の代表としてオリンピックに出場し金メダルを取りたかったことと、後輩たちが世界で戦えるように自分が得た体験や経験を伝えたいと思ったことを静かな口調ではありますが、熱く語られました。
 その後、コートに立った選手から引退後どのような道に進むべきか相談を受けるようになった時に「スポーツ選手のセカンドキャリア」の大切さに気付かれました。どの競技にも課題としてあるのではないかという問題提起をされていました。
 そこでご自身、筑波大学大学院へ通学し、トレーナー学や医学に興味はあったが、心理学を中心に勉強、研究されました。加藤コーチの研究である『バレーボール選手のキャリアトラジェクションに関する一考察 ~アイデンティティと企業が求める人材との関係~』という研究論文の中から、その結果や考察をお話いただきました。
 キャリアトラジェクションというのは、「人間が様々な年代や環境の中で危機体験と課題を重ねながら成長し、自分をつくっていく作業」のことだそうです。細かくお話していると紙面がいっぱいになってしまうので、その総括では、“バレーボール選手は、アイデンティティ(人間性・人間力・人格…)を形成することにより、企業は何を求めているのかを考え認識することが大切であり、自分たちがどう人間的に成長できたかということを選手時代から認識することが必要”と話されていました。
 加藤コーチのお話は選手の立場での企業に必要とされる人材とは?!ということでしたが、それをトレーナーに置き換えても、いろんな状況において得る所が多くあり、実のあるお話でした。
 最後に、海外でのトレーナーやチームドクターの話に及び、試合を行うのは監督であり、コートに立たせるのはトレーナーとチームドクターの役割であり、その意味で海外では地位の高い仕事だということでした。また、トレーナーの向上=選手の向上に繋がるということ、トレーナー室では医療のことではなく日頃のストレスに対する会話等があり、そのコミュニケーションが大きな安定につながり、間接的にパフォーマンスに関係していたという、私たちとしては、嬉しくもあり、また、気が引き締まる話でした。

 加藤コーチが言っていた言葉で印象的だったのは「子どもたちや若い人たちに憧れられる存在となる」というところに何かジーンとくるものを感じました。

 お忙しい中、ご講演いただいた加藤陽一コーチ、そして、PFUブルーキャッツには、今年をさらなる飛躍の年としていただき、上のリーグで活躍していただけることを願うばかりです。

 石川県の皆様、是非、PFUブルーキャッツを応援しましょう!!

報告:総務部長 田中良和

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